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【指南884 ビル・ゲイツに「イエス」と言わせた魂のプレゼン】

2019年6月26日

聴き手にどんな「おみやげ」を渡せるか

1995年1月、中島さんは人生を左右する大事なプレゼンテーションを行いました。相手は、あのビル・ゲイツ。と聞かされていたのですが、会議室に通されるとそこには、ゲイツを含むマイクロソフトのトップ5のうち4人が顔を揃えていたました。32歳という当時の年齢を考えれば、頭が真っ白になってもおかしくない状況です。
「いえ、緊張するのを通り越して逆にワクワクしてきました。これだけのメンツを前にプレゼンする機会は滅多にない。アドレナリンが出たのを覚えています」

プレゼン資料は一切なし。プロトタイプ(試作のプログラム)のデモンストレーションを行い、ビル・ゲイツの目を見すえて自分の意見を臆することなく展開します。その結果、中島さんの仕事が認められ、Windows95のチーフアーキテクト(設計の責任者)に抜擢されることとなりました。

以降、自身も何度となくプレゼンを行い、他人のプレゼンも数え切れないほど見てきた中島さんですが、ほとんどの日本人のプレゼンには致命的な欠点があると指摘します。
「用意したスライドを順番に読んでいくだけで、聞き手の顔もろくに見ない。これでは何も伝わりません」。では、中島さんが考える“良いプレゼン”の条件とは?
「最も伝えたいメッセージを、シンプルにわかりやすく、情熱的に伝えること。そのためにはまず、何を伝えるのかをはっきりさせなければなりません。流暢なトークや見栄えのいいスライドなどのテクニックは二の次です」

限られたプレゼンの時間内にすべてを伝えることは困難だし、聞き手のほうも1時間の講演で頭に残るのはせいぜい1つか2つ。だからこそ、これだけは伝えたいというメッセージを明確にすることが欠かせないと言います。
「最低1点だけでも理解して持ち帰ってもらう。この“おみやげ”を伝えるために、私はいつも全力を傾けています」
最終回は、営業パーソンなら知っておきたいプレゼンの極意「自分が主役のプレゼンが、あなたをブランドにする」です。ぜひご覧ください!

【指南884 ビル・ゲイツに「イエス」と言わせた魂のプレゼン】