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【指南874 ミスをした後が大事】

2019年5月29日

ミスは『負け』ではない、人生最大の失敗は失敗をしないこと

「失敗学」の専門家・飯野謙次さんによる「ミスを回避する仕事術」。最終回は、失敗をプラスに転化する方法をうかがいます。
どれだけミスなく、効率よく仕事をする術を追求しても、失敗をゼロにすることはできません。問題はミスをしたあと、どれだけ挽回するかです。

「ミスをプラスに転化するために大切なことは、まず素直に現状を認めることです。ミスを認めないと、そのミスを自分の中で正当化しようと脳が動き出します。人に説明する前に、自分の中で自分に対する言い訳が始まるのです。正当化するほうに思考を向けてしまうと、ミスの正しい後処理は一切しないままになってしまうでしょう。さらに負の正当化を進めると、他人や環境への責任の押しつけが始まります」

なぜ私たちは、「言い訳」を探してしまうのでしょうか?

「『ミス=負け』という方程式が、私たちの頭の深いところに定着してしまっているからです。だから、容易にミスを認めたくないのです。それが、私たちが自分のミスを素直に認められない原因の一つでしょう」

飯野さんは、ミスを成長の機会としてほしいと言います。

「自分のミスを認めて成長できる人と、認められずにあがき続ける人がいます。余裕を持ってミスをとらえることです。ミスをしてしまったときには、同じミスがもう起こらない仕組みを編み出し、マイナスになった分を取り戻すことを考えてください。それが、ミスをも飲み込む(負けをも認める)本当の強さです。
人生の最大の失敗は『失敗する』ことではなく、『失敗をしない』『失敗してもそこから学ばない』ことなんです。『ミスをしない仕事術』についてお話してきましたが、『ミス』や『失敗』にとらわれすぎないでいただきたいと思っています。一つひとつを『失敗』と捉えすぎると、新しいことをするのが怖くなってしまうでしょう」

「私たちが人生を十分に楽しみながら、なおかつ失敗しないための一番のコツは、失敗しても、落ち込んで立ち止まってしまわないこと、そして『試行錯誤』を続けることです」と、飯野さんは皆さんにエールを送ります。

【指南874 ミスをした後が大事】