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【指南831 勝っておごらず、負けてくさらず】
師範:林 大士

2019年1月16日

4割打者とは6割打てないということ、失敗のほうが多い世界

「4割打者と言いますが、4割打てるということは、裏を返せば6割は打てないと言うこと。野球選手の最高峰ですら、成功よりも失敗の方が多い世界なんです」と林さんは言います。

「野球は人生に似ている、と言われます。うまくいきそうでいかないことが多いんです。
そして、チーム競技ですから、自分だけではどうにもならないこともある。そんな時に、一時の感情に流されないこと。一時の感情に左右されると、物を見る目や判断力が狂い、道を誤ってしまいます。常に自分を客観的に見ること、そして、成功を、当然と思うのではなく、喜びとすることだと思います」

林さんは高校時代、部員100人を超す野球部のキャプテンを務めましたが、身体の故障が続き試合に出られない期間も長かったのだそうです。しかし、その間にも鍛錬やチームメンバーをまとめることは怠らず、結局は甲子園出場のレギュラーの地位を獲得しました。監督に「くさらずに今までよく頑張ったな」と言われたことを今も想い出すと言います。

「私の好きな言葉は『勝っておごらず、負けてくさらず』です。いいときにいかに謙虚になるか、悪いときにいかにプラス思考になるか、それが大事なんです。そして、粛々と自分のすべきことをすること。そうすれば、いつか自分が実力を発揮する機会、自分の役割を果たせる機会、自分の出番が巡ってくることもあるんです」

その役割が回ってくるのは、もしかして社会人になってからかもしれないと林さんは言います。

「営業の世界も、野球に通じますよね。お客さまにYesをいただくよりも断わられることのほうが多い世界、トップの営業パーソンほど、人より多くのお客さまに会い、人より多くのお断りを受けているのです。そんな時に、四日市で活躍するライフプランナーの石橋誠志さんも言っていますが(指南651~655で登場)、一喜一憂せず、そういうものだと思うこと。そして、夢を抱きつつ、いつかは自分の出番が回ってくると信じて、粛々と努力を続けることですね」

野球は筋書きのないドラマといいますが、社会人となってのビジネスの世界も、筋書きのないドラマであることは変わりません。そんな新たなフィールドで、改めて「人生をかけて勝負していってほしい」と林さんは皆さんにエールを贈ります。

【指南831 勝っておごらず、負けてくさらず】

(写真)林さんは現在、三重高校のOBとマスターズ甲子園に毎回参加しています。昨年秋には4年ぶりの甲子園で好投・好打を見せました。