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【指南796 「後輩力」の磨き方 実技編】

2018年9月21日

やらないより、やって怒られよう

「先輩に『資料のコピー取りましょうか』と言ったら、『おぉ、ありがとう。助かるよ』と喜んでくれた。でも、別の先輩に同じことを言ったら『そんなことする時間があったら、自分の仕事を急いでやれ』と、不機嫌に言われてしまった」というようなことはありませんか?

「自分がイメージする『理想的な後輩』が、どの先輩にとってもそうではないのです。酒の席で後輩にお酒をつくってもらうのが嫌いな先輩がいたり、たばこを吸いはじめると『なんで、先輩より先に吸うんだ』と言う人もいれば、『たばこ吸ってもいいですか』と断ると『いちいちそんなこと聞かなくていい!』という人もいたり・・・。
結局、ひとりひとり性格やルールは違うんです」と、入江さんは言います。

それではどうしたらよいのでしょうか?入江さんは、「どんなタイプの先輩に対しても、ブレない姿勢を貫く」ことが大事だと語ります。入江さん自身も「やらないで怒られるよりも、やって怒られるほうがいい」と割り切って行動することにしたそうです。

「たばこを吸うときは必ず『たばこ失礼します』と断りますし、進んでお酒もつくります」
実際、飲みに連れて行ってくれた先輩へ、後で必ずお礼のメールを送る自分のことを、「一々鬱陶しい」と言っていた先輩も、15年続けているうちに、メールが来ないと寂しがるようになって、認めてくれるようになったと入江さんは言います。

「地道にコツコツ続けていれば、いつか『あいつはマメなヤツだな』というふうに見方が変わってくると信じています」

『後輩力』を磨く方法として、「とにかく情報収集」と「質問力を磨くこと」を入江師範は挙げます。「この先輩と仲良くなりたい、取引先の担当者に近づきたいと思ったら、その人の趣味に関する情報収集からはじめます。釣り、ゴルフ、サッカー、料理、競馬、麻雀、パチンコなど、ひとつぐらい興味をもっていることがあるはずです」先輩や先方担当者と話すときに、さりげなく趣味の話題を持ち出し、それがまったく知らない分野でも、「未経験なんですけど、一度やってみたいんですよね」と言えば、「じゃあ、今度きてみるか?」という展開も十分にありうる、と入江さんは指南します。

「質問力については、まず聞き上手になること。そのためには、『相づちを打つ』『話している相手の目を見て聞く』ことはもちろん、『全身で聞く』ことを心がけます。顔だけ相手に向けるのと、体ごと向けるのでは、相手の受ける印象がまったく違います。そして、ぜひ聞いてみたいと思ったことを、好奇心のおもむくままに、ストレートにぶつけること。遠回しじゃないところが、意外に相手との距離を縮めてくれます。先輩を質問攻めにする後輩は嫌われません」

「友だち5000人芸人」の入江師範には、現場で培ってきたコミュニケーション術がまだまだあります。ぜひご覧ください。

【指南796 「後輩力」の磨き方 実技編】

(写真)入江さんの近著。