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【指南792 事前準備の重要性】

2018年9月10日

事前準備に必要なのは、あらゆる「なぜ?」を考えること

前回、実状調査が大事だと言いました。それでは富田さんは、どのように実状調査をしているのでしょうか?富田さんが大事にしているのが、「事前準備」です。

「会社経営者であれば、会社のHP、決算書、データなど可能な限りの情報を調べます。また、自分との共通点を捜すこともポイントです。距離を縮めるには何か共通項を見つけるのが一番有効ですからね」

情報を得てから、質問を準備します。そして大事なことは、仮説作りです。

「大事なことは、出来る限り多くの『なぜ?』をピックアップすることです。決算書を見るときも、数字の面で疑問点があればすべて洗い出します。その上で、『なぜこれをしたのか』『なぜこうなっているのか』自分なりに仮説を立てられるまで、徹底的に考えます」
とは言っても、質問があってもいきなりそれをストレートにぶつけられるとは限りません。
どのように質問して、どのように仮説を検証するか、この質問をしたら相手は何と答えるか。その回答例を思いつく限りすべて挙げ、ひとつひとつの回答に対する切り返しまで綿密に考えぬきます。
「それも単に頭の中でイメージするだけではありません。なるべく文字にして書き出し、声に出して“ひとりロールプレイング”をすることで、自分の身体に染み込ませます」

富田さんが「エア・ロープレ」をする様子は、まるで落語か一人芝居を見ているよう。非常にリアルに展開を想像していくので、現場でもうろたえることはないと言います。

富田さんが、地道な事前準備を怠らないのには理由があります。

「私は決して人並みの努力で結果を出せるほど器用な人間ではないんです。中学のときに、ある先生から『普通にやってたら人には勝てないから、もっと準備をしろ』とアドバイスをいただいたことがありました。それが今でも私のモットーになっていて。できないからこそ、人の何倍もしっかり準備をするんです」

自分の不器用さを自覚しているからこそ、どう会話が転んでも対応できる自信がつくまで準備をする。地道な準備が、富田さんの基礎筋力を鍛えたと言えるのかもしれません。富田さんが結果を出し続けられる理由は、こうした丹念な準備と、決して驕らない謙虚さにありました。

次回は、「基礎を怠らない」です。ぜひ、ご覧ください!

【指南792 事前準備の重要性】

(写真)エグゼクティブ・ライフプランナーの認定式にてスピーチする富田さん。