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【指南777 若いときにすべきこと】

2018年6月27日

自分への投資は必ず実を結ぶ

かつてフジテレビの人気番組「料理の鉄人」で、当時の”鉄人”を破ったことで一躍その名を知られることになった脇屋氏は、15歳でこの世界に入り、3年間、毎日、中華鍋だけを洗い続けていたといいます。

「3年間、鍋しか洗わせてもらえなかった”おかげ”で、脇屋は『鍋を叩く音を聞けば、つくる料理がチンジャオロースーなのか麻婆豆腐なのか、見なくてもわかるようになった』といいます。すると、鍋を振っている料理人のほうを見なくても、さっと麻婆豆腐用のお皿を出すといった対応が可能になるわけです。気がつくとキッチンの中の人の動きを俯瞰できるようになっていたのだそうです。合理的な考え方をする方にはそぐわないかもしれませんが、下積みの修業期間は、自分への投資期間であり、人の心を読み、つかむための訓練期間なのだと私は思います」と萩原さんは言います。

基礎を身につける修行期間を経ずして、小手先の技術を身につけても、長期的にお客様から指示されるお店を作ることはできない。これは、ビジネス本を何冊か読んで小手先の会話術を身につけただけの営業パーソンが、顧客との信頼関係を決して築けないのと同じことと言えるでしょう。毎日、顧客のもとへ足を運び、多くの担当者と接し、相手の心を読むための努力や数々の失敗という”自分への投資”が、売れる営業パーソンの資本となっていくのです。

萩原さんは続けます。「私の20代前半の目標は、『とにかく1日、先輩方から怒られずに過ごす』でした。たくさんの先輩方がいれば『人によって言うことが違う』というケースがよくあります。ここで不満をぶちまけ腐ってしまうのは簡単。私は、AさんとBさんの言うことが違うのなら、Aさんと働くときはAさんのやり方で、Bさんと働くときはBさんのやり方で仕事をすることに決めました。そうやって3年、25歳のときに、私はやっと『初めて誰からも怒られなかった日』を迎えることができ、誰からも必要とされるようになっていきました」

また、「たとえ自分の上司がどうしようもない人物だったとしても、絶対に悪口を言わず、上司を立てろ」という脇屋オーナーシェフから教えは、組織マネジメントに大いに役立つと萩原さんは言います。

どんな組織でも、部下が上司の悪口や不平を言うのは日常茶飯事。しかし、そういった動きが一つでもあれば、チーム内の風通しは悪くなってしまうでしょう。

「『この上司を立てていこう』と考えるならば、愚痴を言う前に『何をしたらよいのか』を考え出すでしょう。自分のために一生懸命になる部下であれば、上司が喜ばないはずはありませんから、関係性もよくなっていくはずです。人の悪口を言わない、互いにそういうことを聞いたり言ったりせず、相互に支え合うという空気が生まれれば、チーム内でネガティブな思考は働かなくなります」と萩原さんは指南します。

【指南777 若いときにすべきこと】