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【指南741 中村道場へようこそ!】
テーマ:社外師範編

2018年3月5日

逆境に打ち勝つ思考術!

「あなたは今、幸せですか?」
そう問いかけるのは、今回の師範、大阪体育大学でスポーツ心理学の研究をされている中村珍晴(たかはる)さんです。その質問に、どれくらいの人が胸を張って「YES」と答えることができるでしょうか。

中村さんは、車いすに乗って生活をされています。19歳のとき、アメリカンフットボールの試合中の事故で頸髄を損傷。鎖骨から下はまったく動かず、感覚もないため、足や手に触れられても何も感じないそうです。それでも中村さんは言います。
「僕はめちゃくちゃ楽しいし、僕ほど幸せなやつはいないだろうなと言えるくらい幸せを感じて生きています」

なぜそう言えるのか。
「身体の自由を失って初めて、当たり前の日常がどれだけありがたく、素晴らしいことか気づいたのです」と中村さんは言います。

中村さんは高校までは野球一筋。将来の夢は体育の先生。その夢を叶えるために進学した天理大学でアメフトと出会います。そして1年生の秋、初めての公式戦で相手選手と接触し、頸随に傷が入る重傷を負いました。体育の先生という夢を失ったどころか、自分で身体も動かせない。尿意や便意を感じることもできず、排泄の処理もサポートが必要。そんな暮らしに一時期は絶望を感じたそうです。

「僕もずっと失ったものばかりに目を向けて落ち込んでいました。しかし、ヘレン・ケラーの言葉に、こんな言葉があります。『ひとつの幸せのドアが閉じるとき、もうひとつのドアが開く。私たちは閉じたドアにばかり目を奪われ、開いたドアには気づかない』。現実を受け入れ、この身体で何ができるか突きつめていった結果、少しずつ人生が開けていったのです」

中村さんはその後、リハビリの末、復学。アメフト部にコーチとして再合流し、就任4年目で目標だった上位リーグ昇格を果たしました。現在は研究者としての道を歩んでいますが、「それも怪我をしたからこそ見つけられた夢」だと語ります。
「大切な家族がいて、信頼できる仲間がいて、大好きなアメフトと研究に携わることができています。これだけで十分幸せです」

私たちはつい自分に足りないものを嘆いては不満ばかり言ってしまいます。ですが、日々幸福に生きていくために必要なのは、自分の現状を受け入れ、その中でできることを探すこと。中村さんは「幸せを感じる力」が大切だと言います。そんな中村さんの生き様を通じて、「逆境に打ち勝つ思考術」を学んでいきましょう。

次回は、「自由を失って手に入れた大事なもの」です。ぜひご覧ください!

【指南741 中村道場へようこそ!】

(写真)中村さんは昨年はMDRTプルデンシャル会研修会に招かれて講演。中村さんの勇気ある生き方は、参加した営業パーソンの深い感動を呼びました。