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【指南731 ストレスと上手につきあうコツ】

2018年1月24日

身体をリラックスさせると心もリラックスする

数々の一流アスリートのメンタルコーチを務め、ビジネスパーソン向けの研修も行う田中さんは、「一流の人ほどストレスを味方にするのがうまい」と証言します。

ストレスと上手につきあうための対処行動が「コーピング」という方法です。
「アスリートにもビジネスパーソンにも共通して求められるのは、自分のストレス反応を認識し、思考と行動で自分自身を調整すること。たとえば、効果的なリラックス方法を知っておくことも重要です」

水泳や陸上の選手がスタート直前に腕や足をぶらぶらさせて、深呼吸をしているのはよく目にする光景ですが、あれは身体を動かすことで血流をよくして、ゆっくりと大きな呼吸で意図的にリラックスした状態を作り出しているそう。
「スペースがない場合、そういう行動を取りにくい場合は、両肩を思いきり上げてからストンと脱力しても同じ効果が期待できますよ」 それなら場所を選ばず道具もいらないので、大事なお客さまと会ったり、重要な会議で発表する前にも手軽に実践できそうです。

もう1つの田中さんのおすすめが、瞑想です。
「瞑想といっても難しいものだとは考えずに、たとえば駅で電車を待つ間、左右の足裏が地面についていることを意識して、両方にしっかりと重心をのせ、前方をぼーっと見てください。そして呼吸することに集中します。それだけで緊張が緩んで、心と身体が穏やかになるのを感じられるはずです」

それから、自分の状況を素直に受け止めることも大切だそうです。
「そもそも自分が緊張していることに気づかない人が多い」と田中さんは指摘します。「人は緊張しているときは身体のどこかに力が入っているもの。まずは自分の身体の声に耳をすませてみましょう。緊張しそうなときは先手を打って、自分の感情を言葉にするのも有効です」
「いま、少し焦っている」「イラついている」というように、自分の今の感情を、言葉にして身体の外に出すだけでも、リラックス効果があるそうです。
「効果的なリラックス方法は人それぞれですが、深呼吸や伸びをして不快に感じる人はいません。心をコントロールするのは難しくても、ちょっと身体を動かすことなら誰にでもできるはず。心身相関。心と身体はつながっています。まずは身体のリラクゼーションから、普段の生活に取り入れてみてください」

次回は「自分の心の声で行動を変える」です。ぜひご覧ください!

【指南731 ストレスと上手につきあうコツ】

(写真)1988年ソウル五輪にて小谷実可子さんと銅メダルを獲得。