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【指南730 田中道場へようこそ!】
テーマ:社外師範編

2018年1月22日

ストレスに対処するためのメンタルコントロール

初対面のお客様との面談、ここぞと決めたいクロージング、クレーム対応、同僚や上司との軋轢・・・。
ビジネスシーンにはストレスがつきもの。それを受け止め乗り越えるだけの「メンタル」面の強さが欲しいですよね。

強いメンタルといってすぐに思い浮かぶのがトップアスリートたち。
トップアスリートは、普通の人間にはとても真似できないようなメンタルを持っているのか・・・と思いがちですが、ソウル五輪のメダリストであり、その後アメリカの大学院でスポーツ心理学や認知行動療法を学んだメンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京さんは、「たとえオリンピアンや世界的な経営者でも、絶対に動じない強いメンタルを持っているわけではありません。ストレスとの付き合い方が上手なだけなのです」と言います。

「人は誰でも生きている限りストレスと無縁ではいられません。大切なのは強いストレスを感じたりヘコんだりしても、それに柔軟に対応し、痛みから回復する力です。強いメンタルではなく、しなやかなメンタルこそがパフォーマンス向上のカギを握るのです」
今や数々の企業が研修に取り入れるメンタルトレーニング。今回は、時間のないビジネスパーソンにも実践できそうな、しなやかなメンタルコントロールのポイントを、田中さんに伝授していただきます。

初回となる今回は、メンタルマネジメントの基盤となる「セルフアウェアネス」について教えていただきます。
「セルフアウェアネスとは、自分自身に気づくこと。自分が、何を感じ、どう考えて、どんなふうに行動する人間なのか、みんな意外と知らないものです。でも、自分自身を客観視できなければ、自分が何にストレスを感じているかもわからないし、ましてやストレスや感情をコントロールすることなどできません。大事な局面で実力を発揮できるようになるためには、セルフアウェアネスの能力を磨くことが必須です」

セルフアウェアネスを高めるための第一歩は、「内なる自分と対話すること」だそうです。具体的にはどうしたらよいでしょうか?
「『感情ノート』をつけてみてください。夜寝る前に5分でいいから、落ち着ける場所で、1日の出来事を振り返りながら、楽しい、落ち込んだといったその日の感情と、その原因を書き込みます。たくさんあればすべて書き出しましょう」
このとき重要なのは、ありのままの真実を書くこと。誰に見せるものでもないので、格好をつける必要はありません。
「自分の感情に正しいも間違いもありません。大事なのは、自分がどんな感情を持っているかに気づくこと。それが本当の自分を知るきっかけになります」
そうやって書き出してみると、緊張したとか、ムカついたといった、ストレスに関する感情が多いことに気がつくはず。次回は、そんなストレス反応に対処するリラックス方法を教えていただきます。更新は1月24日(水)です。ぜひご覧ください!

田中ウルヴェ京
日本スポーツ心理学会認定メンタルトレーニング上級指導士/国際オリンピック委員会‘(IOC)マーケティング委員
日本大学在学中の1988年にソウル五輪シンクロ・デュエットで銅メダル獲得。
10年間の日米仏の代表チームコーチ業とともに、6年半の米国大学院留学で修士取得。
現在、メンタルトレーニング上級指導士として、トップアスリートからビジネスパーソン、広く一般までメンタルトレーニングや企業研修を行う。車いすバスケ男子日本代表チーム、なでしこジャパン女子サッカー日本代表チームのメンタルコーチ。
様々な大学で客員教授として教鞭をとる傍ら、慶應義塾大学大学院
システムデザインマネジメント研究科博士課程に在学、「トップパフォーマーのコーピングの体系化」の研究をおこなっている。
著書訳書多数。夫はフランス人、2児の母。

近著に
「最高の自分」を引き出すセルフトーク・テクニック
「ストレスに負けない技術」
「99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ」
「感情ノート」

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