>  TOPページ

【指南661 孫子の兵法に学ぶ5】

2017年6月30日

10年後、20年後に勝つために

最終回は、長尾さんからの、長い長い営業パーソン人生へのエールをお贈りしましょう。

戦いの地を知り、戦いの日を知らば、千里なるも戦うべし
─どこで戦うのか、いつ戦うのかわかっているのならば、仮に千里離れた遠方であっても主導権を持って戦うことができる

「孫子は、戦いの場所と時間を見据えていれば、たとえ遠い戦場であっても、十分な準備ができるから戦えると言っています。この『千里』を、時間と考えてみましょう。たとえば10年先、20年先を見据えて今から準備をするのです。今すぐに勝てない相手はいます。今すぐに達成できない目標はあります。でも、10年先、20年先ならどうでしょう? 相手・目標を見据えて、そこに到達し、追い抜くことはできるのではないでしょうか。戦うイメージができていれば、具体的な準備もできるのです。長期ビジョンも立てられるのです。自分自身が10年後、20年後どうなっていたいのか、誰に追いついていたいのか、それをイメージするのです」

「戦いの場所と時間、すなわち対象をきちんと絞り込んでおく必要はあります。何でもかんでも実現したいと、力を分散させてしまっては、本来の力を発揮できません。自分が戦いたい分野を具体的に明確にして、10年後、20年後に戦うと決めれば、主導権はあなたが持つことになります。主導権を持つということは圧倒的に有利になるということです。10年後、20年後の戦いに向けて、今日から小さな積み重ねの習慣を始めるのです。道は遠いけれども、やればできます」

6回にわたって長尾さんに、孫子の兵法について指南いただきました。これらは孫子の兵法のほんの一部にすぎません。これだけが孫子の主張ということでもありません。

長尾さんは「孫子や論語などの古典は、ぜひ若い人にも学んでいただき、活かしてほしい」と言います。孫子に興味を持った方は、2500年の時空を超えて今に伝わる英知を、もっと詳しく学んでみてはいかがでしょうか?

さて、来週は、毎回好評を博している、寄付講座「営業学」のダイジェストをお送りします(東北大学、慶応義塾大学、青山学院大学、中央大学、立命館大学の5大学で開講)。テーマは、「各界のトップ営業パーソンが『営業の醍醐味』を縦横無尽に語り合うパネル・ディスカッション」です。ぜひご覧ください!

【指南661 孫子の兵法に学ぶ5】