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【指南640 仕事に全力で向き合うために】

2017年5月10日

ダメ営業を生まれ変わらせたヒマラヤ挑戦

1990年4月、「学習院チベット登山隊、ヒマラヤ登頂成功」のニュースが日本に伝えられました。登頂者4名の中に、加藤洋さんの名前がありました。学習院山岳部OBの登山隊が、標高8200メートルのチョ・オユー峰登頂に成功したのでした。

登頂成功時、加藤さんは、新卒で入った建設機器メーカーから医療機器メーカーに転職して4年目。営業という仕事に手ごたえを感じ始めたころでした。そんなタイミングで、なぜ2カ月もの時間をかけて命の危険もある高峰に挑んだのか。それは、自分の気持ちにまっすぐに向き合わなければ、仕事にも人生にも本気で取り組むことはできないと感じていたからです。

「建機メーカーにいたころの自分は、典型的なダメ営業でした。朝、営業車に乗って会社を出た足で向かうのは喫茶店。マンガを読んで時間をつぶした後は、車の中で昼寝をする。そんなふうでは成績が上がるわけがないし、ますます仕事がつまらなくなるという悪循環に陥っていました」

大学時代に留年までして臨んだ最初のヒマラヤ登山に失敗。「山はこれで卒業」と区切りをつけて就職したものの、本心は別のところにあったと言います。胸にくすぶる熱い思いに火をつけたのは、久しぶりに再会した大学の山岳部の先輩です。「一晩飲み明かした翌朝には、もう一度ヒマラヤにチャレンジする決心が固まっていました」

目標ができると仕事への取り組みかたにも変化が現れます。高峰に挑むには長い準備期間が必要です。まずは日常の基盤を固めようと考えていた矢先に縁があり、医療機器メーカーに転じます。そのきっかけも奏功し、メキメキと営業成績が上昇。ヒマラヤ登山という大きな目標が、仕事にも良い緊張感をもたらしたのです。
ところが、いよいよ決行という矢先、家族に一大事が起ります。「父が癌にかかっていることがわかったのです。遠征中に万が一のことがあれば、二度と会えなくなる。それでもあきらめることはできませんでした」。「行かせてほしい」と頼む加藤さんを、お父さまは「無事に帰ってこい」と送り出してくれたそうです。

会社も長い休暇を取ることを認めてくれました。懸命に努力して確実に結果を出す加藤さんの実力を、周囲も認めていたのです。そうしてついに掴み取った登頂成功! お父さまは加藤さんの帰国を待っていたかのように、息を引き取ったそうです。
「今度こそ本当にやりつくしたと思いました。もう心残りはない。次は仕事に全力で向き合うと決めて、たまたまそのタイミングでプルデンシャル生命を知り、理念に共感して35歳でライフプランナーに転じました」

次回からは一流登山家の強靭な精神力を武器に営業の最高峰にまで上り詰めた加藤さんが会得した、仕事を通じて人生を豊かにするための極意を学んでいきます。

次回更新は、「怒りも、つらさも味方にする」です。ぜひご覧ください!

【指南640 仕事に全力で向き合うために】

(写真)加藤さんが登頂したヒマラヤ山脈のチョ・オユー山頂。標高8201m、世界第6位。