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【指南634 論語に学ぶ1】

2017年4月19日

恵まれないときこそ人生の「貯めどき」

<今回のお悩み>
何本電話をかけても、1つもアポイントがとれない。こつこつ努力しているのに、成績が大きく伸びない。心なしか周囲の自分を見る目も冷ややかな気がする

<あなたに贈る論語のフレーズ>
「人知らずして慍(うら)みず、亦(ま)た君子ならずや 」
― 人が評価してくれなくとも気にかけずに、なすべきことをしようと務める。いかにも立派な人だ

役人となってからも不遇の時代が長かったとされる孔子。出世はままなりませんでしたが、勉強に励み、多くの弟子に慕われました。この生き方にこそ学ぶべき点が多いと、小宮さんは言います。「長い人生には、実力や努力とは関係なく日の当たらない時期もある。しかし、そういう不遇の時期こそが人生の『貯めどき』です」

「チャンス」の対となる言葉はピンチではなく「準備」だと、小宮さんは考えます。目の前の仕事に一生懸命に取り組んで準備を怠らなければ、チャンスは必ずめぐってきます。そのとき、それまでの貯蓄が生きる。準備に懸命になれば、不遇を嘆いている時間などないはずです。
もう一歩だけ前に進む力を与えてくれる論語の一節をもう一つ紹介していただきました。

「力足らざる者は中道にして廃す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり」
― 力の足りないものは途中でやめることになるが、今あなたは自分から見切りをつけている

意外なことに学生時代は国語が大の苦手だった小宮さん。ところが高校時代の1人の教師との出会いが、その後の人生を大きく変えます。「漢文調の文章で現実離れしたストーリーを描いた中島敦の『山月記』をとてもわかりやすく解説してくれたのです。おかげで読解力がついて、国語以外の科目の成績も上がりました」
先生との出会いという幸運はあったものの、そこから論理的思考の扉を開き、多くのベストセラーを生み出すまでになったのは、ご自身の努力があったからこそでしょう。
「最初はなかなか結果が出ないかもしれませんが、そこで自分はここまでと限界を決めてあきらめればそれで終わり。やり続けているとあるとき突然、飛躍することがある。それは仕事も同じです」

大切なのは目標を決めることだと小宮さんは言います。「散歩のついでに富士山に登った人はいません。富士山に登るという目標を設定したうえで、一歩一歩確実に前進することが重要です」

次回は一転して、好調を自覚する方に知っていただきたい論語を紹介します。
次回は、「『一人前』と『一流』の絶対的な違い」」です。ぜひご覧ください!

【指南634 論語に学ぶ1】