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【指南345  師範の駆け出し時代】

2014年12月10日

止まらないクルマは燃費がよい???

前職でトップセールスを続けていた坂本さんは、当時のお客さまはおよそ3,000人!見込み客としては十分過ぎる数だと自信満々だったので、保険業界への転職にも不安はなかったと言います。ところが、そう簡単にはいきませんでした。

 

「前職では『値段が少々高くても、坂本さんからケータイを買うよ』と約束してもらえるくらい、お客さまと良好な関係を築くことができていたので、生命保険のご契約も同じようにお預かりできるだろうとタカをくくっていたんです。ところが、いざふたを明けてみると、反応はまったく違いました」

 

アポイントのキャンセル、約束の時間になっても来てくださらない、電話をかけても出てくれない、着信拒否……そんなことが続いたある夜、坂本さんは突然クルマから降りられなくなってしまいました。

 

「『もう辞めたい』とクルマの中で泣きました。1時間ほどクルマの中にいて、ようやく落ち着いて支社に戻ると、先輩や同期が口ぐちに励ましてくれたんです。『自分も同じ経験をしたよ』『誰もが通る道なんだから気にするな』『お前が嫌われているわけじゃない』と。支社があって、話を聞いてくれる仲間がいるありがたさが身にしみました。と同時に、泣いていたって結果は出ない。前職のときのように、とにかく仕事をしまくろう!と覚悟ができたんです」

 

つらい経験を乗り越えるために必要なのは、足を止めることなくひたすら活動すること、お客さまに会い続けることしかない、と当時の体験を振り返って坂本さんは言い切ります。

 

「立ち止まったら、ムダなエネルギーを使うだけです。クルマだってそうでしょう。止まって、またエンジンをかけるとガソリンを食います。低速でも、ずっと走り続けるほうが燃費はいいですよね。人間も同じ、走り続けることです。立ち止まると、余計なことまで考えこんでしまう。再び歩き出そうとするには、踏み出す勇気も必要だし心身ともに体力を消耗します。そうならないためには、人に会い続ければいいんです。とにかく会い続けることで、つらいと思っているヒマもなくなる。実際、私も商談数をこなすうちに、断られるのも別にたいしたことじゃないと思えるようになってきました。まずは余計なことを考えずに、とりあえず行動することです。どうしても考えなければならないときは、行動しながら考えればいいんです」

【指南345  師範の駆け出し時代】

(写真)刺激し合う支社の仲間たち。