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【指南249】

2014年2月21日

自分にしかできない大切なこと、自分でなくてもいいことを見極めていますか?

約10年前に長男を、5年前には次男を出産した森本さん。二児の母として子育てをしながら、仕事への妥協はしたくないと考えてきました。

 

「母親である私にしかできないことは、欠かさずにとことんやる。その一方で、自分でなくてもできることは、アウトソースする。そこで思いついた1つが、家事代行サービスの利用です。それってどうなの?と抵抗を持つ方もいるかもしれませんが、1回試してみると考えが変わると思います。我が家では毎週金曜日にお掃除をお願いしていますが、さすがはプロ!と唸るような仕事ぶりで、たったの2時間の契約ですが部屋も水回りもピカピカになります。以前は金曜日の夜になると『明日は休みだけど掃除しなくちゃな……』と少し憂鬱でした。また土曜日に一人で掃除をしているときに、主人がソファに寝そべりながらテレビなんて見ていたら『イラッ』となったりもしていました、ははははは。同じだけ仕事しているのにどうして私だけ……なんて、そのことがストレスになっていたんですね。そんなストレスフルな気分から解放されて、家庭においても職場においても精神的な余裕をもたらせてくれたのが、なによりもの大きな価値です。これは職場でも同じだと思います。自分でなくてもできる仕事はどんどん周囲に任せて分担すべきです。そうすれば、自分にしかできない仕事に集中する時間もつくれますから」

 

働いているママは、一人で抱え込まないで、もっと周りを頼ってもいいんだ、と森本さんは言います。

 

「リクルートグループでもたくさんのワーキングマザーが活躍していますが、時短勤務のケースが少なくありません。『周りが仕事をしているのに、定時が来たからと帰るのが申し訳ない』『子供が熱を出したときに、すぐに行ってあげたい』という理由で、フルタイムで働くことを諦める人もいるようです。一方で私には、そういう周囲への遠慮は一切ありませんでした。というのも、私が率先しなくては後輩の女性が続かない。まさに私がロールモデルにならきゃと……。ある意味、使命感からもフルタイムでの勤務にこだわっていました。育児もキャリアも欲張りたいと考える女性は多くいます。子供を保育園に預けてまで仕事しているんだから、しっかり責任ある仕事をしてアウトプットも出したい。私もまさにそう思っていました。そこでお客様には、『小さな子供がいまして、保育園に呼び出されるようなことがあるかもしれません』『実家は関西にありまして両親はそばにはいませんので、実家のサポートも受けられません』という家庭の事情を、すべてオープンに開示しています。そうすることで、子供のためにアポキャンなどをしなくてはならなくなったときも、ご理解いただけると思っています。いわゆるイクメンをされている男性も、同じではないでしょうか」

 

〈ワーキングマザーは妥協しなくてもできる〉ということの実践を目指している森本さん。とはいえ、まだまだ試行錯誤しながら奮闘している真っ只中です。

 

「あるとき、『ママに、もっとしてほしいことある?』と次男に尋ねたら、こう言うんです。『いつものふわふわのパジャマを着て、夜寝る前に絵本を読んでほしい』と。寄り添っていたつもりだったのですけど、足りなかった……。次男の寂しがっていた気持ち、私のことを求める気持ちが伝わってきて、胸がじーんと熱くなりました。『うん、分かった! 絶対に寝る前には絵本を読むからね』と約束したんです。いろいろと葛藤したり思い悩んだりしながら取り組んでいるのが、私にとっての〈母親〉というテーマですね」

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