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【指南244】

2014年2月10日

変化を求めてチャレンジしていますか?

相手が頑なであればあるほど、その心を開かせることに闘志を燃やす! そんな森本さんですから、先輩や同僚たちがやりたがらない業種を攻めようと思い立ったのは当然の流れだったのでしょう。入社後すぐに目を向けたのは、求人しても応募者が集まりにくかった小売業。いままで先輩たちが手を付けてこなかったマーケットでした。ちょうど大手コンビニエンスストアなどの台頭もあり、頑張った分だけ成果が出ました。その結果、社内の売上ギネスを次々に記録するなど、「流通業界なら森本」と誰もが認める実績を挙げ続けます。ところが、思わぬ展開が森本さんを待っていました。入社3年目に異動を命じられ、別のマーケットを開拓することを課せられたのです。

 

「苦労して苦労してようやく育てあげ、せっかく信頼関係を築いてきたマーケットをどうして手放さないといけないのか。私、ホントに頭にきてしまったので、『いやいやいや、もう、そんなのイヤです!』と、上司に楯突きましてね。お昼過ぎだったのですけど、内示を受けた会議室から自分の席にも戻らず、そのまま家に帰っちゃったんですよ。ははははは。バッグも財布も定期も会社に置いたまま、手帳の中に交通費くらいのお金はあったので。でも、私、切り替えが早いというか、一晩寝たら冷静になっていました。『とりあえずやるしかないか!』と思ったんですね、ははははは、翌日あっさりと受け入れたんです」

 

異動したあと、森本さんが新たな開拓先として選んだのは、ベンチャー企業でした。

 

「当時はまだ『“ベンチャー”ってなに?』という感じです。たとえば、私は当時、ITソフトの流通や出版業がコア事業でもあった企業を担当していました。いまでは時価総額も上位に食い込む超有名企業ですが、当時はまだまだ小規模でした。高名な社長にもお会いしましたけど、まだ、年商、数百億円だったときに『1兆円企業にする!』とか豪語されるわけですよ。旅行の料金体系を大変革させた某旅行代理店しかり、CD/DVDレンタルという一大事業を立ち上げた企業しかり、前述の本のリサイクルマーケットを創り出した企業しかり、そんな社長ばかりだったので、『森本の担当しているあの会社、大丈夫かよ』『その会社、胡散臭いんじゃない?』と心配されることも多々ありましたねー。ははははは。でもトップの言葉を信じるしかありません。〈お客さんのいちばんのファンでいる〉っていうのが、私の当時からのポリシーだったんです。どんな会社にも存在意義はかならずあって、自分が好きだなって共感できるポイントはあるはず。それを〈見つけに行くことが営業活動〉の一つだと考えています」

 

森本さんは、この異動が自分のセールス人生の中で大きな転機だったと言います。

 

「ベンチャー企業の経営者の皆さんとすごくエキサイティングな仕事をさせてもらい、おかげで当時、社内の売上ギネスの3倍ぐらいの記録もつくりました。苦労もしましたけど、自分自身が大きく成長できたタイミングだったんですね。だから、すごく大変なことなのですが、〈“変化”は自分にとっての成長の機会〉になることを実感したんです。そこからは敢えて、変化!変化!変化の道を選択しよう!と決めて、たとえば新しい部署をつくると耳にすると『私がやりたいです』って真っ先に手を挙げてきました。マーケットをゼロから開拓していくというチャレンジを成功させたことで、自分に新たな価値がプラスされたような手応えを感じて、大きな自信に繋がっていったと思います」

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